不安定になった習近平政権

CCP

中国経済がどんどん落ちて世界経済の破壊者に

 今回のテーマは「習近平主席は不安定に」というテーマでお話をします。

 これは不安定になっていく、というべきかもしれないけど違います。

 不安定になっています。

 これは大変なことで、まず、実は中国だけが、列のウイルスの生みの親であるメイクインチャイナが「武漢ウイルス」なのに、そのチャイナだけが取り残されて、閉鎖した国の中でこれからどんどん患者が増えていく恐れがある。

 こういうことも恐怖だけど、それも関連して中国経済がどんどんどんどん落ちていく。

 世界経済の破壊者になりつつあるのです。

 こういうことでも不安定なんだけども、まず、皆さんご存知の白紙革命です。

 これは天安門事件と比較する人は多いんですけれども、ちょっと意外でしょうが、天安門事件はやっぱり1989年の6月に学生たちが戦車で引き殺されるという、あまりにもショッキングな記憶があって、あれと比べたら全然そのスーッと静まったように見えるじゃないかという見方もあると思うんですが、違います。

 これはあるルートで感じている中国側の感触も、天安門事件よりも実は深刻なところがあるんです。

 天安門事件って、本当は二回あったんです。

 一回目は、周恩来さんが亡くなった時に、周恩来さんを悼む形で起きた。

 それから次が 西暦の1989年、もう世界の別れ道で、その年の1月に昭和天皇を崩御されたんですね。

 そこから世界が動き始めて、その 3ヶ月後に胡耀邦という当時の中国のトップが亡くなったんですよ。

 この人はまあ改革派で、民主主義にも一定の理解があった。

 この人を失ったことで、学生と知識階級が組んで天安門広場を実質占拠したりした。

 その煽りで、趙柴陽っていう、本来は鄧小平さんがいて、その下に胡耀邦さんがいて、さらにその下に趙柴陽さんがいるっていう、こういう体制だった。

 ところが、鄧小平さんがこの2人に裏切られたと言って、怒って、まず、胡耀邦さんが失意のうちに亡くなり、そして、趙柴陽さんが天安門事件で失脚する。

 失脚して何と16年間、幽閉されるんです。

 でも、これは話がやや逆で、鄧小平さんから何度も、あの天安門事件は間違いだったとか、あの民主化に動いたの間違いだったと言え、と言ったら出してやる、と牢獄じゃないけど、軟禁状態から解いてやる、と言ったのに趙柴陽さんは、最後まで、全く妥協しなかった。

 これが天安門事件なんですよ。

 でも、その結果何が起きたかというと、例えば、胡耀邦さんが盛り立てた一人が、あの江沢民

 その江沢民さんが、発掘して盛り立てたのが、今の習近平さんだった。

 ところが、それぞれ裏切っていくんですね。

 習近平さんはどういうふうに裏切ったかというと、江沢民さんははっきり言うと、金権政治家とも言われてて、日本であまりこういう言い方をする人はいないけど、実際はそうです。

 それを汚職追放って形で、要は権力闘争で江沢民一派を叩きのめしたわけですね。

 それで習近平さんがのし上がった。

 その過程に、その間に胡錦濤さんっていう人もいるんだけども、まあ胡錦濤さんは江沢民さんの勢力を排除しようと思って、習近平さんほど徹底したことはやれなくて、その意味では独裁色はこの習近平に比べると薄かった。

 でもですね、この習近平体制、現在の白紙革命に直面している習近平体制のキーワードは何かというと、これがこれなんです。

 はい、『孤独』全くの一人ぼっち。

 今の話で言うと、あの裏切ったり裏切られたり、激しい権力闘争だけどでも、例えば鄧小平さんという人は一時期は、この胡耀邦さんと趙柴陽さんがいるおかげでね、「天が頭に降ってきても二人が助けてくる」って言ったりするぐらい、まあ連帯感があったわけ。

 連対間が深いから裏切りが何度も激しくなるんだけど、ある意味習近平さんの孤独ではないんですよ。

 やったらやられたり、足引っ張ったりはっきりと憎み合ったりするけれども、まあそれがいわば人間ドラマでもあるわけ。

 どうも、西暦1949年に中華人民共和国ができて以来、こんなに一人ぼっちの独裁者ってのは、今まであったためしがない。

 なぜかというと、まず今言った胡耀邦さんとか、どっから出てきたかというと共産主義青年団、共青団。

 つまり世襲とか、世襲って要するに門閥とかね。

 姻戚関係とかそういうんじゃなくて、実力でのしてきた。

 この共青団っていうエリート集団が曲がりなりにもチャイナを支えてきたけれども、この間の党大会で、この共青団を全部切ったわけですね。

 李克強首相それから胡春華さんっていう一番の天才と言われる人も全部切って共青団全部切ったわけ。

 従って、政治局の常務委員会っていうチャイナセブンとカッコよく言われる人たちが、全部子分になってしまった。

 子分ってね、いくら周りに居ても、独裁者あるいはリーダーは、全く孤独なんですよ。

 つまり、いつもイエスしか言ってくれない。

 これが僕らと直接関係あるのは、アメリカがこの台湾有事は近いぞと、いうのを結構公に言っている。

 ブリンケン国務長官のような日本で言ったら外務大臣。

 軍関係者だけじゃなくて、あんな冷静な人でも言っている。

 軍はいつも敵を作りたいから、軍がいつも冷静なこと言うとは限らない。

 でもブリンケン国務長官がわざわざ中国を敵に回す理由はない。

 そのブリンケンさんが台湾有事は早いかもしれない、と。

 簡単に言うと、習近平国家席がこの党長選挙で負けたりして苦しんでる蔡英文総統の台湾に、使う理由もない武力攻撃をやるかもしれないと言うこと。

 それも米軍が出てこないように、小規模な攻撃を繰り返して、台湾の人の心をもっともっと民進党から切り離して親中派の寄せようとすることも含めて、あり得ると言ってるのは、これ日本などの状況を見てなんですよ。

 2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻するっていうのを事前にアメリカが知ってた。

「来るよ、来るよ」って言ったら、ゼレンスキー大統領、当時は笑ってた。

 今のゼレンスキーさんと全くお顔も違う。

 でもアメリカは来るぞ、2月に来るぞって言ってた。

 どうしてか?

 サイバーでロシア軍の作戦中枢コンピュータに、今もハッキングしてるから。

 だから核を使う計画も何も、全部把握できる。

 じゃあ、これがロシアだけなのか?

 サイバーって守るだけじゃできない。

 それをハワイの司令部の将軍が何年も前だけどはっきり言った。

「守るだけだったら守れないと分かったから、攻撃するようになって米軍は初めてサイバー戦争で優位に立つようになった」と。

 完全に優位という訳じゃあないと思いますけど。

 だからはっきり言うと、北朝鮮も、ロシアも、中国も、アメリカのハッキング部隊が野球帽を逆さにかぶった子供たちを使って、こうやってハッキングして入ってるから、だから台湾有事が近いっていうのはリアルな話なんですよ。

 その時にこの「孤独」ってキーワードが非常に大きくて、プーチン大統領の今の「孤独」と同じことがもう起きている。

 何かというとプーチン大統領がなぜウクライナ戦略を決心したかというと、もちろん今困ったような顔してるショイグ国防大臣も含めて周りが、「やったら勝てますよ、ウクライナなんて勝てますよ、米軍が介入したり、NATOが入ってきたりする余地もなく簡単に勝てますよ」って言ったからやったんだ。

 習近平さんの今の「孤独」って、全くそれと同じで、「いや党長選挙で親中派が勝ったし、しばらく様子見よう」「でも、OKだし、いや、そんなの余計に軍事攻撃をちっちゃいの繰り返して米軍が出る暇もなく、この台湾の民進の心をすっかりこっちに屈服させたい、きっと勝ちますよ、それしかないんだ」と。

 未だかつてチャイナにこんな独裁はなかったのはなぜかというと、長老がいたからです。

 それは例えば、この間亡くなった江沢民さんやそれからこないだ党大会から、僕は追い出されたと思ってますけど、胡錦濤さんや国華主席の経験者、そういう長老たちが、この保養地の北戴河というところで会議をやってプレッシャーをかける。

 それも今ほとんど壊滅状態になってて、この順位より下の世代のその意見をちゃんと言ってくれる人たちもいないし、それから上から偉そうに行ってきて頭に来る長老もいない。

 だからこの孤独の意味が違うんですよ。

 寂しいっていうだけじゃなくて、本人が冷静に判断できるツールをほとんど失ってる。

 だからその不安定っていうのは、その通りなんですが、この不安定は闇の深さが違うんだよね。

 この間党大会で安定した側に見せたっていうのが逆だということがわかるんで、中国というのは大変な不安定要因なんですよね。

 これをせめてのソフトランディングを図るとしたら日本の役割しかないとアメリカはやっぱり無理ですよね。

 覇権争いってしまうから日本は覇権争うわけじゃない。

 そして民主主義のリーダーアジアのリーダーは日本しかないのでどの政権がという話も超えて日本国の役割としてもう目の前にあるのがそれだと考えてます。

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