国産の薬の5倍 海外の薬を輸入している
我が国日本の医療費は、過去10年間で約 9兆円増えました。
ただ、海外からの輸入薬の増え方というのが結構異常で、1兆6000億円です。
凄くないですか?
これに対して、国産の薬は2700億円。
国産の薬の5倍、海外の薬を輸入していることになります。
実にバランスが悪い状態です。
しかも「これを国民健康保険で承認する事はいい事なのかな?」という気がします。
薬に関しては、結構アメリカの要望に沿って日本の行政は動いているんです。

アメリカの薬は速やかに承認して下さい
アメリカの大使館のホームページにも載っていますが、「年次改革要望書」というのがあります。
ここの医療機器と医薬品セクションというものがありますが、これを読んでいくと「アメリカの薬は速やかに承認して下さい。」ということですよね。
これは非常に不平等です。
「おかしいなと思ったら、まづは歴史を遡(サカノボ)る。」ことが大切です。
ほとんどの私たち日本人も、お医者さんも知らない、ある歴史的事実というのがあるんです。

明らかに不平等条約なんです
そんなことありますか?
これって民営化を進めていた旗振り役の中曽根政権の時、1985年に日本とアメリカの間で市場志向型分野別協議をしたんです。
これは明らかに不平等条約なんですが、このせいで結構、それまでは輸出してたんですが、この協議の後、段々日本は輸入の方が多くなって日米間は逆転します。
しかも他の国よりも高い値段で買わされているんです。
有名な薬ひとつとっても薬の値段は全世界一緒ではないんです。
例えば、イギリスに 500円で売ります。
エジプトは 1000円です。
日本は 1万円です、って言うことができるんです。
私たちは日本国内の値段しかわかりませんから、あまりピンとこないんです。
同じ薬を海外で薬メーカーが、いくらで売っているのかなんて、分かりようが無い。
これって、かなりの差があるのは事実なんです。
当然、私たち日本人には知り様の無い、かなり闇深い点だと思います。
この事実を知っているお医者さんは、皆無に等しい。
仮にあなたの主治医さんが知っていたとしても、決してあなたには言わないでしょう。
日本の「国民皆保険制度」は絶好のターゲット
こうなるとアメリカの高い薬を日本はどんどん買わされる、ということになります。
まずアメリカは「薬の値段がべらぼうに高い」ということで有名な国なんです。
さらに製薬企業の力がめちゃくちゃ強いんです。
それだけ高い薬を売ってて、そこで儲かるので、その資金力でもちろん政治家に莫大な献金をしたり、マスコミも買える。
どんどん巨大な力をつけていくんです。
実は、大統領も動かしているとさえ、言われています。
それだけビッグファーマーと云うのは力があるんです。
こんな高い薬を税金で買ってくれる日本の国民皆保険制度。
メーカーにとっては、世界の裏で日本の国民皆保険制度は、絶好のターゲットです。
こんなに大きなパイで買ってくれる最大のターゲットです。
結構高価な薬も、この保険適用に取り入れようとしています。
ここで私たちが、知っている薬も知らない薬も、高額な薬ランキングで、どのくらい高いのか検証してみましょう。

高額な薬ランキング
皆さん、どうですか?
まあまあ、いいお値段じゃあないですか?
しかも、8位・4位以外はすべて外資です。
「7位・6位の中外製薬は日本の企業でしょ」と、ツッコミが入りそうですが、なんと、この中外製薬は株主を調べれば明らかに正真正銘、外資です。
特に、1位のゾルゲンスマ、これって、2020年に、日本政府はこの世界一高い薬を国民皆保険の適用(購入)にしたんです。
効果は個人差があるそうです。
国民の了解なしで、本当にこんなの良く入れましたね。
恐ろしい話です。
日本人は情報弱者の麻痺した感覚になった
皆さん、医療費の議論が出たらまずその前提として、日本国民のほとんどお医者さんも知らない、外国から何処よりも高い薬を買わされているという事実。
そこには政治的背景に基づいた政策があることを知っておく必要があります。
マスコミは、医療費の高騰は高齢者のせいにしていますが、保険で賄える薬の仕入れ値が、こんなに高いものとは、ほとんどの日本人は夢にも思っていません。
そこには私たちの巨額な税金がブチ込まれているにもかかわらず、病院の窓口で言われるままにさらに支払っている。
今のほとんどの日本人は、まさに情報弱者の麻痺した感覚になってしまっているのです。
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